pense à moi 7 review

ファンジンぱんさもあ7号、読みました!

前号にひきつづき、なんかもーたっくさん詰め込んであって、わくわくします。しかもこの表紙のかわいらしいこと。これ見たら内容わかんなくってもきっと手にとってしまうはず...。でも内容もとってもいいのですよ。

 

でもいいですよ〜ってツイートの文字数じゃきっと伝わらないと思ったので、誰に頼まれたわけじゃないですけどちょっと感想を書いてみました。

 


まず1ページ目、編集長の高田博之は「生きることは繰り返しの連続 だから今を生きることが全ての証だと思うのです」と言い、となりのページでサロがパラリんと「来る日も来る日も 今日もいい天気ねなんて 誤摩化すような会話続かない そろそろ雨でも降ってくれなきゃね」と返す。基本的にぱんさもあというファンジンが面白いのは、このカップルの絶妙なバランスなんだと思います。アツく語る人と、横でのほほんと鼻歌を歌ってる人がいるんですよね。または直線と曲線かな。緩急ついてるから、編集長のともすればオーバーヒートしがちなドライブも、制限速度越えそうになるとふにゃらん〜っと速度が落ちて暴走して飛んでっちゃわないようになってんのですね。ほんま、おもろい夫婦やなあと(笑)。

 

 

巻頭のトピックは東京のインディーポップバンド、アンブレラマーチさんのインタビュー。このバンドは編集長がイチオシということもあって名前はよく聞くんですが、私も特に曲を知ってるわけでもないんです。でも、やっぱり音楽やってる人のインタビューって、知る知らないに関わらずやっぱり興味深いです。メンバーのみなさん、音楽の趣味がバラバラですよ。でもそれで、どこか被ってる部分で出来たのがアンブレラマーチの音楽ってことなんでしょうね。それはまるで、私と編集長の参加してるb-flower応援団ムクドリの会のメンバーの音楽の趣味が、これまたけっこうバラバラなのに重なったところがb-flowerっていうのと同じなんだなーってなんだかよく理解出来ちゃいました。アンブレラマーチのHPはこちら(外部サイト)です。サンプル音源はぜひ聴いてみてください。すごいポップで可愛らしい音楽!


そして続くのがb-flower八野英史と高田編集長の音楽対談、去年11月のb-flower復活ライブ後の対談、そして「八野英史を司る20枚のアルバム」という、これはムクドリの会ファンジンか?と一瞬表紙を確認してしまう特集がつづくんですけど(笑)でも実際、なんだかこれも面白いんですよ。だってみっちり3ページの音楽対談はふたりがだらだら音楽バナシで盛り上がるという、きっと50前後の同世代ならピンとくるネタや、意外な会長と八野の出会い(Margo GuryanとChoo Choo Trainっていうこの並びもちょっとすごいよね)など、別にbファンでなくても楽しいと思うし、ターニングポイントとなった20枚のアルバムについて、なんてきっと誰が書いても面白い企画ですよね。もちろん、b-flower好きな方にはあの音楽の裏にある流れとして興味深いだろうし、知らなければ逆に、こういう音楽を好きな人がどんな音楽を作ってるんだろう?って興味持つ人もいるだろうね。音楽好きならきっと読みたいはず。

 

 

その次が、すみません、編集長の(あっこちゃんの意外な面を)というご希望により、実は英語が大の苦手だったんですよという話を書かせていただきました(汗)書いて何度か提出してるうちに、ちらっと触れた広島カープになぜか編集長がえらく敏感に反応して、赤ヘルネタを増やすはめに...(笑)


巻末は「2015年を記憶する為の記述」と題して、明山真吾、日下部将之、ズキミク、脇本壮二、Yuki Wilson-Matsuzaki、野崎知道という皆さんが去年を振り返って寄せた文章、当然ですけどみんなそれぞれ違うことをやっていて、それぞれの1年をすごして色んな音楽を聴いてる。なんだかそういうのって当たり前なのになんだかうれしいです。いろんな声を聞けるっていいなあって。それに人がやってるとなんだか面白そうでよさそうで、いろいろ気になっちゃいました!

 

中でもSEALDs抗議行動で給水車担当を全力でこなした日下部さんの、この一枚があれば何も要らないと言ってくれたしゅがふろのb-flowerシングル、うれしかったです。自分の作ったものが誰かの心に残っている。実際のところそれは作り手まで届くことがあまりないのでなおさら。自分の作ったものと言えば、自分の作った石膏像たちが小説の骨組みをささえているという経験をした脇本さん。平山瑞穂「遠すぎた輝き、今ここを照らす光」私も読みました。主人公の女性の優等生的性格がけっこう身につまされて落ち込みましたが(泣)なんといっても取材を受けたという石膏に関する現実的な描写がこの小説のアンカーであり、流れを引き締めていたという印象を受けました。

 

でもなんか編集長泣いてましたけど頼みもしないのにb-flowerに触れてる方が多いんですよねー。やっぱでもそうやなあと、去年はbの年やったですよね。新曲のリリースが続き、12年振りのライブがあり、でしたから。ぱんさもあ今号がb-flower比重の大きいのは、何も編集長がムクドリの会だからってだけじゃないんですよね。

 

そしてラストに真打ち登場、サロ!

私も真似してイエー!イエー!って言ってみたら、イタイって言われました。本人に。そうやっぱりサロマネじゃだめ。このペース。このリズム。なぜだろうハマって何度も読んでしまう。サロ的文章はなんていうか、ふわふわと風に乗ってる。いやいやそんなメルヘンちっくなもんじゃないね。一番近いのは... あ、そうめん流し。


裏表紙の写真は実はThe Smithsへのオマージュである。と、誰も気づいてくれないので編集長自ら言ってましたが(笑)、これら一連の写真は水玉子さんの録りおろしだそうです。特に表紙、雨傘の赤がとても生きててすごくいいですよね!

 

 

ぱんさもあのすごいところは、これだけの内容と体裁にもかかわらず、無料配布をしているところ!この心意気は受けて立たなくっちゃ!これ、店に行くのが遠いとか切手を送るのが面倒だとかって言ってちゃ読む資格ないですよ〜。ひと手間かけて入手して、読んだらぜひ感想をツイートでもメールでもしてあげてくださいねー。そういうフィードバックひとつひとつがほんとに作り手にはうれしいんです。

 

 

入手方法はこちら:ノート アメブロ フェイスブック


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Comments: 1
  • #1

    pense à moi (高田博之) (Thursday, 03 March 2016 23:33)

    ご推薦ありがとうございます!そしていつもお世話になります(笑)
    やーもうここまで絶賛されると恐縮極まりないですが(笑)アナログレコードと同じ「手に取れる喜び」を冊子に込めてみました。b-flowerファンの方はもちろん、しゅがふろマニアの方々にも是非手に取って読んで頂きたいと思っております。よろしくお願いします!